本サービスは、ソラミツ・グループが世界各国で培ってきた中央銀行デジタル通貨(CBDC)およびステーブルコインの国家規模インフラ開発の実績を日本国内にも展開するものです。
■ 中央銀行デジタル決済システム「バコン」の実績と国際展開
ソラミツは、カンボジア国立銀行と共同でブロックチェーン基盤のデジタル決済システム「Bakong(バコン)」を開発し、2020年10月に稼働を開始しました。
2024年末時点で、バコンはカンボジア国内人口約1,700万人に対し3,000万口座、年間6億件の取引、取引総額22.6兆円(同国GDPの約3.3倍)という急速な成長を遂げています。流通量の約70%は米ドル建てステーブルコインであり、2024年だけで3億件・16.7兆円規模の取引を支えました。
その後、ソラミツはラオス、ソロモン諸島、パプアニューギニア各国の中央銀行とCBDC実証実験を実施し、さらにパラオ共和国では財務省向けにブロックチェーンを活用した貯蓄国債システムを開発しました。
今年度、ソラミツCBDCはこれらの実証実験の結果をベースに、次のステップとして上記の国々との実運用を見据えたパイロットを進めてまいります。また、新たにパキスタン中央銀行とCBDC実証実験を進めるなど、海外6カ国以上に事業が広がっています。
■ Web3技術基盤とグローバル展開
ソラミツの関連会社であるスイス法人「Soramitsu Helvetia AG」では、パブリックおよびパーミッション型ブロックチェーン技術を融合した「SORA Network」を開発し、USD連動型ステーブルコイン「Kensetsu USD」や暗号資産「XOR」「VAL」「PSWAP」等の発行・管理システムを開発しました。
また、分散型取引所(DEX)として「PolkaSwap」「Klaytn」「Tonswap」、次世代の DeFi 対応ウォレットとして「Fearless Wallet」など、Web3分野における豊富な開発実績を有しています。