PRESS RELEASE
ソラミツ株式会社
東京、日本
プレスリリース
2021年2月24日水曜日

ソラミツが先駆的な決済システム開発でFinTech&RegTech Awardを受賞

カンボジア国立銀行と共同開発、世界初のブロックチェーンを利用した国家規模決済インフラ

即時に取引が完了する電子決済が世界的に標準となりつつあります
新興国経済にとってこの事は一体どのような意味を持つのでしょうか
各国の中央銀行は独占企業を敬遠しリスクを軽減すると同時に、どのようにしてこの電子決済システムの恩恵を享受できるのでしょうか

これは、カンボジア国立銀行 (National Bank of Cambodia, 以下NBC) が中央銀行デジタル通貨 (Central Bank Digital Currency, 以下CBDC) の調査を始めるきっかけとなった問いです。2016年、NBCはCBDCの概念を研究するワーキンググループを設置しました。1年後、NBCはソラミツによってデザインされたハイパーレジャーいろは (Hyperledger Iroha) を、包括的な国家決済システムを開発するのに理想的なプラットフォームとして採択しました。ソラミツは2018年にNBCと共同開発を開始し、バコン (Bakong)と呼ばれるパイロット版の国家決済システムが2019年にソフトローンチされました。2020年10月、バコンはカンボジアの決済インフラの主軸として正式にローンチされ、2021年1月時点で20の金融機関を基礎に5万人以上のユーザーがバコンを利用し、その累計取引高は2000万米ドルを超えています。
その導入から時を経ずして、バコンは技術的・社会経済的レベル両方においてより優れたものとなりました。セントラル・バンキング誌 (「Central Banking」誌 ) は、競合するシステムを体系的に評価した結果、ソラミツに初のFinTech & RegTech Global Award for Central Bank Digital Currency Partnerを授与することを決定しました。ソラミツにとってこの受賞は、「世界中の金融システムを改善し続けていく」という私たちのゴールへの道程におけるマイルストーンです。

次のステップ

バコンの2019年のソフトローンチ以来、その金融機関パートナーとエンドユーザーのネットワークは安定的に成長してきました。カンボジア国立銀行は、バコンの利用促進については慎重な体制をとっており、サンドボックス環境ではシミュレーションしきれない実際の市場状況に応じてソラミツが繰り返しシステムの改善を行うことができるようにしています。様々な利害関係者が早期に入力を行うことでシステムの適切性がより確かになり、そのシステムの成長段階における継続的なコンサルテーションにより将来的な方針が明らかになることでしょう。

"最終的にバコンは、その産業のステークホルダー全員がその恩恵を受けるような、財政的に包括的なエコシステムを生み出すでしょう。"
—Shin Chang Moo, PPC銀行社長
ソラミツにとってバコンとは、「金融システムの効率性、安全性、そしてアクセシビリティを世界規模で改善する」という最終目標に向けた重要なマイルストーンです。ソラミツは、適切に設計された分散型台帳によってこの目標への進化が加速し、またそれによって人類がさらに繁栄できると信じています。バコンの正式ローンチとセントラル・バンキング誌により我々が評価されたということが、このような考えを現実的にしています。
"とりわけ、バコンはすべてのカンボジアの人々の日常生活にポジティヴな影響を与えるシステムであるため、私たちはこのように評価されて大変嬉しく思っています。分散型テクノロジーは世界の銀行業界に革命をもたらすでしょう。ソラミツはバコンのようなプロジェクトによってその革命的進歩をリードすることに取り組んでいます。"
—武宮誠, ソラミツホールディングス CEO
バコンプロジェクトの詳細については、カンボジア国立銀行のホワイトペーパーバコン公式ウェブサイト、およびバコン公式Facebookでの投稿などからご覧いただけます。
ソラミツについて

ソラミツはブロックチェーンベースのインフラストラクチャー、決済システム、本人確認ソリューションの開発に特化した日本のフィンテック企業です。

  • カンボジア国立銀行と共同で、ソラミツは世界初の中央銀行によるローンチとなるブロックチェーンベースの決済システム「バコン (Bakong)」を開発しました。セントラル・バンキング誌はこの成果を評価しソラミツに初のCentral Bank Digital Currency Partner Awardを授与しました。
  • ソラミツは「ハイパーレジャーいろは (Hyperledger Iroha)」 というオープンソースのパーミッション型ブロックチェーンプラットフォームのオリジナル開発者および主要な開発貢献者です。いろはは様々なビジネスや金融機関におけるデジタルアセット管理やアイデンテティ管理を容易にすることを目的としています。
  • ソラミツはWeb 3.0 Foundationから、分散型トークン交換プラットフォームの「ポルカスワップ (Polkaswap)」のみならず、「かごめ (KAGOME)」というPolkadot HostのC++実装についても助成金を受けてその開発を行なっています。
  • ソラミツはクサマ基金 (Kusama Treasury) から助成金を受け、フィアレス・ウォレット (Fearless Wallet) と呼ばれるオーダーメイドのモバイルクライアントアプリケーションを開発しています。本アプリはKusama・Polkadot両ネットワークにおけるP2Pの自己管理型トランザクションを特別な機能やユーザー体験と共に提供します。
  • ソラミツはファイルコイン (Filecoin, FIL) 開発者のProtocol Labsから委託を受け、ファイルコインプラットフォームのC++実装であるFUHONの開発を行なっています。
  • ソラミツはさらに、商品やサービスが市場へ供給される方式の変革を目的として、SORAという画期的な分散型経済システムを開発しています。より詳しい情報はsora.org をご覧いただき、AndroidではGoogle Play Storeで、iOSではAppStoreからスマートフォンアプリSORAをダウンロードしていただけます。
ソラミツの技術やビジョンについてより詳しくは、公式ウェブサイトをご覧ください。