中央銀行・政府の皆さまへ

国家規模で実証された、主権あるデジタルマネー

ソラミツは、オープンソースのHyperledger Irohaを基盤に、国家決済システムと中央銀行デジタル通貨を、最初の実現可能性調査から国家規模の運用まで設計・構築・支援しています。カンボジアの国家決済システム「Bakong(バコン)」は、2020年からカンボジア国立銀行のもとで当社の技術により稼働しています。

2025年のBakong

  • 約4,500万Bakongの口座数
  • 450%カンボジアのGDPに対する取引総額
  • 約13億件取引件数(前年比118.7%増)
  • 58.2%カンボジア・リエル建て取引の割合

出典:カンボジア国立銀行『Annual Report 2025』『Financial Stability Review 2025』。

政策目標

中央銀行が果たすべき目標を軸に

  • 金融包摂

    電子ウォレット、モバイル決済、銀行口座を一つのアプリで。本人確認は身分証の読み取りと生体検知で行えます。

  • 自国通貨の利用促進

    自国通貨での支払いを、ほかの手段と同じくらい簡単に。2025年、Bakongの取引件数の58.2%がリエル建てでした。

  • リアルタイム・24時間

    口座保有者間のリアルタイム・グロス決済を、一つのプラットフォーム上で昼夜を問わず。

  • 相互運用性

    EMVCo準拠のQRコードが国内の銀行・ウォレット・加盟店をつなぎ、QR決済は域内8つの国・地域に広がっています。

  • 監督と統制

    自動化されたレポーティング、バックオフィスでの監視、口座ごとの上限設定により、中央銀行は監督するシステムを明確に把握できます。

  • ベンダーロックインなし

    Apache 2.0ライセンスのオープンソースであり、LF Decentralized Trustのもとで公開開発されるHyperledger Irohaを基盤としています。

実績

公的機関から信頼されて

アジア太平洋地域の中央銀行、政府、開発機関とともに取り組んできた実績です。

  1. 2020 カンボジア国立銀行

    Bakong国家決済システム

    カンボジア国立銀行と共同開発し、2020年10月から稼働しています。

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  2. 2022 アジア開発銀行

    クロスボーダー証券決済

    ASEAN+3におけるブロックチェーンを活用した国際証券決済の実証に参加しました。

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  3. 2023 ラオス人民民主共和国銀行

    デジタル通貨DLak

    国際協力機構(JICA)が主導した実現可能性調査に続く実証実験。

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  4. 2023 ソロモン諸島中央銀行

    Bokolo Cash

    リテール決済、銀行間決済、国際送金のシミュレーションを含む実証実験。

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  5. 2024 パラオ財務省

    Palau Invest貯蓄債券

    経済産業省(METI)の支援を受けて導入したデジタル貯蓄債券のプロトタイプ。

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  6. 2025 パプアニューギニア中央銀行

    Digital Kina

    経済産業省と取り組み、2025年1月に完了した実証実験。

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進め方

最初の調査から、国家規模の運用まで

  1. 調査

    政策目標に沿った実現可能性調査。誰のためのシステムか、何を統制すべきか、法的・技術的な制約は何かを明らかにします。

  2. 実証

    貴行と参加銀行による、焦点を絞った実証実験。あらかじめ合意した基準で評価します。

  3. 試行

    利用者の拡大、耐障害性の検証、規制面の調整を、より広い展開を判断する前に行います。

  4. 運用

    2020年からのBakongと同様に、本番運用と継続的な支援を提供します。貴行のチームがシステムを運用・拡張できるよう研修も行います。

国際協力機構(JICA)や経済産業省(METI)をはじめとする開発パートナーとともに取り組んできました。

主権を前提とした設計

自国の通貨を、自らの基盤で、自らのルールで

  • 自らの基盤で稼働

    Hyperledger Irohaは、中央銀行と中央銀行が選んだ機関が運営する、自己ホスト型の許可型・コンソーシアム型ネットワークに対応しています。

  • オープンでベンダー中立

    コードはApache 2.0ライセンスで公開されており、貴行や他の事業者が検証・運用・拡張できます。

  • 確かな信頼性のための設計

    メモリ安全なRust製のコア、決定論的な実行、ビザンチン・フォールト・トレラントなコンセンサス。

  • つながる準備

    開発中のSORA Nexusでは、中央銀行が自らのプライベートなデータスペースを保ったまま、他の機関と一度のアトミックな処理で決済できます。

評価

中央銀行界からの評価

  • 2020中央銀行デジタル通貨パートナー賞Central Banking誌の第1回FinTech & RegTech Global Awardsにて、Bakongへの取り組みが評価されました。
  • 2021日経優秀製品・サービス賞革新的な技術と、カンボジアの経済・社会の発展への貢献が評価され、Bakongが受賞しました。
  • 2021Japan Financial Innovation Awardカンボジア国立銀行とのBakong開発で受賞しました。
  • 2025LF Decentralized TrustのCBDC eBook稼働中のBakongと、Bokolo Cash、Digital Kina、DLakの実証実験が、Hyperledger Irohaの導入事例として紹介されています。

Bakongと関連する取り組みが評価され、The Banker誌はカンボジア国立銀行のチア・チャント総裁をアジア太平洋地域のセントラル・バンカー・オブ・ザ・イヤーに選出しました。

よくあるご質問

中央銀行の皆さまからのご質問

Bakongは中央銀行デジタル通貨ですか?

そう紹介されることが多いシステムです。LF Decentralized Trustの2025年版CBDC eBookでは、Bakongの方式を、カンボジア国立銀行の監督のもとで運用されるトークン化預金(商業銀行の負債)と説明しています。ソロモン諸島、パプアニューギニア、ラオスでの実証実験では、自国通貨のデジタル化を検証しました。

自国の基盤でシステムを運用できますか?

はい。Hyperledger Irohaは、中央銀行と中央銀行が選んだ機関が運営する、自己ホスト型の許可型・コンソーシアム型ネットワークに対応しています。SORA Nexusでは、中央銀行が自らのバリデーターを持つプライベートなデータスペースを運営します。

データは誰が管理しますか?

中央銀行です。プライベートなデータスペースでは取引データは機関の内部にとどまり、共有台帳にはコミットメントだけが記録されます。どの証明を外部に出すかは中央銀行が決めます。

ソラミツに依存することになりませんか?

いいえ。Hyperledger IrohaはApache 2.0ライセンスのオープンソースで、LF Decentralized Trustのもとで公開開発されているため、貴行のチームや他の事業者も検証・運用・拡張できます。

実証実験にはどのくらいの期間がかかりますか?

範囲によって異なります。たとえばDigital Kinaの実証実験は、2024年12月から2025年1月まで行われました。

国際送金にも対応できますか?

BakongはすでにQR決済で域内8つの国・地域とつながっており、Bokolo Cashの実証実験では国際送金をシミュレーションしました。SORA Nexusは、国境を越える取引の両方の脚を一度のアトミックな処理で決済できるよう設計されています。

ご説明のご依頼

決済システムで実現したいことをお聞かせください

中央銀行、省庁、開発パートナーの皆さま。目標をお聞かせいただければ、ご説明の機会を設けます。メールでのご連絡は service@soramitsu.co.jp まで。すべてのお問い合わせは秘密として取り扱います。